工務店側から見る、施主支給したいときに気をつけたいポイント

家づくりの際、工務店によっては、標準仕様の中から選ぶようにいわれると思います。そして、仕様外から選ぼうとすると、追加料金がかかってしまったり、施主支給は断られたりということも。

しかしながら、折角の家づくり、気に入ったものを使いたいということもあるはず。工務店側から見て、仕様外の設備や器具を使うことになれている工務店の特徴、また施主支給をスムーズにするコツについて考えてみます。

目次

工務店が標準仕様を決めている理由

まずは、工務店やハウスメーカー側の理屈から考えてみましょう。標準仕様にするのには、大きくは、3つに分かれていると思います。

打ち合わせの回数を増やしたくない

標準仕様を設定しておき、この中から選んでね、としておけば、打ち合わせの回数を減らすことができます。商売としては寄り少ない労力でできた方がいいわけですし、特にこだわりのないお客さんもいます。それなら膨大な数の商品をある程度絞っておく方が、合理的であると言えるのです。

メーカー指定で大口契約しており、利益率が出せる

ある程度の棟数を年間で行っている工務店には、メーカーから大口顧客専門の営業がついています。年間ユニットバスを10台出してくれればこの割引率で、サッシを100窓だしてくればこの価格でと、割引の提案があり、僕らのような小規模な工務店よりも有利な金額で仕入をすることができます。

お客さんには仕入金額は分かりませんから、契約したメーカーの商品を普通の金額で出せば、工務店は儲かるというわけです。そのかわり、他のメーカーを使うと、割引率が悪くなるので、標準仕様で縛ってしまうのです。

対応力に自信がない

たとえば、施主支給された、お客さんが希望した商品が、普段使い慣れていない納まりや、特別な配慮が必要になるケースがあります。棟数をこなす工務店は業務品質が、担当の能力でばらつかないよう、標準化に努めるところがほとんど。イレギュラーへ対応するのは、徐々に難しくなってきます。職人さんにお願いするにしても、担当が理解しなければならないため、現場の知識に乏しく、普段同一の仕様を回してばかりの工務店だと回避したがる傾向にあります。

対応しやすい工務店の特徴

ズバリ、標準仕様を決めることが大きなメリットにならない工務店です。具体的には、小規模である、対応力を強みとしている、規格型の住宅商品を持っていない工務店は期待できます。

また、この中でも建築家や設計事務所との仕事をしている実績がある工務店は、工事ごとに特殊な納まりや部材を使うことが多いので、イレギュラーな対応、初めてやることにも慣れているケースが多いので、お客さんが喜ぶ、となれば応じてくれる可能性が高いです。

そういう工務店って高くつくんじゃないの?

当然ローコストビルダーではないはずです。お客さんとのきめ細かいやりとりも、工務店の付加価値の一つ。もちろん心意気で対応してくれるケースもありますが、やはりサービスへの対価として多少高くなることは覚悟してください。ただ、普段施主支給を受けない方針の工務店であっても、1点や2点であればお客さんの満足のために努力してくれるかも。やっぱり人と人の関係なので、相談してみたら良いと思いますよ。

こんな風にしてくれると施主支給はされやすい

自分の会社は性能以外の標準仕様は持っていないので、お客さんの意向によって、対応させて頂くことがほとんどです。またほぼすべての案件で、施主支給を受けています。実際に仕事を受ける身からすると、次の3つを意識して貰えると、とてもやりやすいです。

なるべく早く教えて!

なるべく早く打診して貰えると喜びます。ものによっては検討したり、取付や納まりについて調べたりする時間をとりたいのです。

手配自体はお客さんが考えるよりもずっと早くかけていることも多々ありますので、どうしても間に合わないケースがあります。

優先順位をつけて!

どうしても使いたいものと、可能なら使いたいものを分けて貰えると工務店側は対応しやすいと思います。少しでも安くと思って、なんでも施主支給をしようとした場合、逆に手間がかかってしまい高くついてしまうかも。作業の段取りもあり、保管場所の問題もありますので、全部は難しいと思ってください。

でも、方針に抵触する場合はごめんなさい!

意匠にこだわっている工務店の場合、デザインコードから余りに逸脱するようなものは避けたがるはずです。僕は性能にこだわりたいので、明らかに性能上問題があるような器具や、不必要とおもわれる設備等は、お客さんが望まれても説明の上で断ることがあります。

打ち合わせや、序盤の段階で施主支給ができるか、ある程度決まっている場合は具体的な品名を挙げて工務店に聞いておくと良いでしょう。

施主支給も上手く使うと、予算を抑えつつ、ワンランク上の製品がついたり、より一層家への愛着が持てたりします。工務店側も、ネットの方が安かったり、お客さんが色んな情報を見て家づくりに関わっていることは分かっていますので、無碍にはしないと思います。折角の家づくり、上手く協同して引き渡しを迎えられるようにしたいですね。

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