肩を組める人と「だけ」仕事がしたい

元請をすると決意した時に、自分たちが心から肩を組める人とだけ仕事をしようと決めました。これは、一緒に働く同僚や職人が、ということだけではありません。仕事をさせて貰えるお客さんにとっても、わたしたちが提供できる能力とお客さんの課題の相性が良く、人間的にも仲良くなれる人とだけ仕事がしたい、するべきだと思うのです。

わたしたちが提供するのは、住環境+満足感

少なくともわたしたちが作っている家は、工場で生産するわけではありません。作る過程には、様々なコミュニケーションがあり、できあがって住んでもらうまでの少なくとも半年から1年近い時間を一緒に過ごすことになります。作った家ももちろんですが、この期間全体で満足感がある、という状態を作ることを、わたしたちが目指すべきです。

もちろん、お金を貰うからには人間関係云々言わずプロとしてやるべきだ、というのは正しい。それでも、人間があと一歩の努力をするときに、相手の喜ぶ顔を思い浮かべられるのかどうかは差となって出ます。協力してくれる他の業者さんに良い仕事をして貰えるよう、説得するのにも「熱」を込めたたい。

自分たちが最大限提供できる、提供したいと思っていることで役に立ちたい

竜巻のようなスピードでとにかく安く建てて欲しいとか、技術の粋を尽くした数寄屋建築を建てて欲しいという要望があったとしても、お断りすることになると思います。頑張れば出来るかもしれませんが、得意とはしていないからです。

わたしたちが強みとし、今後もその能力を際限なく磨いていこうと思っているのは、

  • 断熱気密の理論も含めた理解とその設計施工能力
  • 刻みも出来る大工を中心とした臨機応変な対応力
  • お金や不動産といった周辺分野について理解、相談に乗れる力

だと考えています。

技術だけに頼ることなく、人の課題を建築的な手段で解決することが、わたしたちの存在意義です。喜びの多い仕事を世の中に増やし、良い結果を出すことに繋げたいと思っていますし、わたしたちの考え方に共感いただける方、得意とすることを必要としている方と、一緒に良い時間を過ごせることを楽しみにしています。

この記事を書いた人

田上知明

AFP・2級FP技能士 / 2級建築施工管理技士 / 省エネ建築診断士
東京で3年間の会社員勤務の後、自分の家を自力で建てることを志して、建築業界へ。自分の家を建てるはずが、お客さんの家ばかりを建て続けて、結局そのまま大工をするようにになってしまい、結婚を機に鳥取の智頭町へ移住。
美しい田舎で建てたり狩ったりしながら、ぼちぼち暮らしたいと思っていたが、意外と忙しいのと、自分の家がまだ建てられていないことが目下の悩み。