セルフビルドを考える

僕は、もともと会社員をしていたのを辞めて、じぶんの家を建てれるようになろうと建築業界に入り、田舎に移り住みました。

いまでもよく理由を聞かれるのですが、ざっくり言葉にすると、消費する能力と財力はあっても、自分は何も生み出せないことに、いらだちと不安を覚えていたからだと思います。今考えると青臭くて若いなと思うのですが、なんだかんだでいまは楽しく暮らせているので、選択は間違いではありませんでした。

本当は親方に手ほどきを受けたら、自邸の建設を始めようと思っていたのですが、なぜかそのまま本業になってしまい、いまだ建たぬまま8年が経過してしまいました。なので、セルフビルドやDIYのご相談も頂くたびに同士(いや、ライバルかも?!)のような気持ちで応援しています。

普段の現場なら、頑張って動いて仕事を進めさえすればいいのですが、セルフビルドは違います。施主さんがそばで作業しているなかで、口を出せば、考える間もなくそれが答えになってしまいますし、手を出せば、折角の試行錯誤する貴重な機会を奪ってしまうし、かといって何もしないで放っておけば、というわけでもない。

なので、建築の知識や技術以上に、一生懸命相手との関わり方を考える、ということが最も重要になるのですが、これが、果てしなく答えがなく、実はそれが割と好きでやりがいを感じています。

それに、最終的に仕事が終わった時、家が建ったことはもちろん喜ばしいのですが、それ以上に、適切な努力を払えば、たいがいの思い描いたことは実現できると思っている人が世界に1人増えた、と言うのがなんかいいかなと。

まあ、10棟20棟セルフビルドを手伝ったからと言って、世界がかわるわけでもないのだけれど、自営業にはロマンが必要なのです。

というわけで、セルフビルドのご相談、お待ちしています。道具の使い方でも、材料の買い方でも。遠方にお住まいだとお仕事をさせていただくのは難しいですが、それでも何か力になれるかも知れません!

この記事を書いた人

田上知明

AFP・2級FP技能士 / 2級建築施工管理技士 / 省エネ建築診断士
東京で3年間の会社員勤務の後、自分の家を自力で建てることを志して、建築業界へ。自分の家を建てるはずが、お客さんの家ばかりを建て続けて、結局そのまま大工をするようにになってしまい、結婚を機に鳥取の智頭町へ移住。
美しい田舎で建てたり狩ったりしながら、ぼちぼち暮らしたいと思っていたが、意外と忙しいのと、自分の家がまだ建てられていないことが目下の悩み。