新しく改修の現場が始まりました。施主さんがエンジニアなので、打ち合わせをSlackでやったり、タイムラプス動画を撮ったり、ITツール・ガジェット好きとしてはとても楽しい現場になっています。まるで遊んで居るみたいですが、今回試した見たガジェット・ツールについて諸々書いてみます。
プラットフォームはslackが最高
施主さんが使い慣れていると言うことで、slackを情報共有に使用しました。家づくりが協同プロジェクトと考えると、slackのインタフェースは非常にマッチした、という印象です。
結果的に、社内(といっても3名ですが)のコミュニケーションツールも全面的にslackに移行し、他の現場も施主さんにお願いして使って貰うようになりました。
チャネルが優秀
当然ながら打ち合わせで色んな話をするのですが、どうしても失念したり、勘違いしたりということが起こりえます。またメールを探すのに時間がかかったり、、、
お風呂、キッチン、玄関、寝室、照明といった場所や要素ごとのチャネルを用意すると、あれどうだったっけ?ということがとても少なくなりました。
画像とURLがサムネイル表示されるのが便利
だいたい画像やURLを貼り付けながら、イメージをすりあわせることになると思うのですが、メールだと画像を添付しても開かないといけないし、URLはクリックしないと見れないし、ということになります。
LINEやFacebookメッセンジャー同様、画像もサムネイルも表示されるので、他の画面に動かずに済み、確認作業がとても楽。PCでもスマホでも参照できるのも楽ちんです。
課金しなくても十分使えます
有料プランにすると保存できる添付ファイルのサイズが無制限になったりしますが、普通に新築一棟やるぐらいなら、無料プランの範囲で十分でしょう。
RICOH THETAで定点撮影→googleフォトへ
現地調査で取りこぼしがなくなるのが楽で、使っていた全天球カメラのTHETAは、現場報告こそ便利だと思いました。場所を決めて、スマホから一発撮影して、googleフォトの共有アルバムに追加すれば終わりです。
毎日送るので掃除をしようという気になりますし、日々の進捗も追いやすいのもよいです。今後隠蔽配線の位置も撮影で残ると、次の増改築の時にも大いにメリットがあるでしょう。

WordPressに360°画像をアップするのはいまいち上手く行かない、、、
古いスマホでタイムラプス
お古のスマホをちっこい三脚につけて、無料アプリで撮影しました。まあこれは当たり前に見ていて楽しいので、正解でした。コストかかんないですしね。
コンテンツとしても残るので、なるべくとるようにしていこうかなと思っています。施主さんにも好評。
ライブストリーミングは微妙?
逆にちょっと微妙だったのは、スマホからFacebookでやってみたライブストリーミングです。自分としては臨場感の本命でしたが、
- 流石に一日まわすと1GB以上データ通信を使う
- 作業しているのでコメントに返信できず、リアルタイムの良さが活きない
- 長すぎて見返しても面白くない
といった問題点も。
今後5G通信が普及して、ウェアラブル端末がつけられて、当たり前のように脳波入力が出来れば、双方向にコミュニケーションも取れるかもしれません。動画が長すぎる問題は、フレームを飛ばしてタイムラプスにするか、自動編集でハイライトだけ表示とかかな。
ただ、自分で現場に出ている分には良いですが、職人さんは監視カメラみたいで嫌がるでしょうから、それが最大のネックかもしれません。
structionsite.comが面白い
これは施主さんから提案された(仕事に関連する?ようなので施主さんが課金してくれている)のですが、structionsite.comというwebサービスが現場の記録をするのにとても良いです。
ざっというと、図面をアップロードできて、そこに写真ないし360度画像を配置でき、かつそれが時系列で追えるというものなのですが(何言ってるかわかんないのでipadのデモ↓)
時系列で比べられるのが、わかりやすいですね。
サービス自体は、もっと大規模な建設現場を想定していて、画像認識やGPSと連動させて、新しく撮った画像を自動的に図面上に配置したりできるようです。
お客さんとの共有で威力を発揮しそうなのですが、ちょっと金額が合わないですね。ちなみに、 1ユーザーの使用だと、年間384ドルでした。プロジェクトとかチームで使おうとすると、ご相談くださいとのこと。
現場はエンターテインメントですから
完全に遊んで居るみたいですが、僕としてはいかに施主さんを巻き込んでいくか、というのに今後もこだわりたいところ。
業者にとってはただの日々の仕事でも、施主さんにとっては、現場の景色はエンターテインメントになり得ると思います。DIYだけでない、現場に参加している、関わっている感触をいかに醸成していくか、今後も模索していきたいと思います。