長野県では建てる前に光熱費がわかるんだって

「長野県では家を提案するとき、エネルギー性能を検討するための説明義務があるよ」ということを知ったのは、(お恥ずかしながら)ネット上の記事でした。

気になる方はこちら「寒い家が死を招く! ガマンを強いる日本の家の“お寒い”現状をどう変えるか

説明義務というと家を提供する側からの話なのですが、家を買う方からみると「建ててからの光熱費を説明してもらえる」というメリットになります。

じつは家は、建てる前に建築費(建てるのに必要なお金)だけでなく、光熱費(建てた後の暮らしに必要なお金)を計算することができます。

建てる前にわかる光熱費とは

わたしも計算方法をきちんと把握したのは仕事をし始めてからなのですが、建てる家の光熱費を算出するには専用ソフトを使った少々細かい計算が必要です。

これはプランが決まっている規格住宅においても、地域や窓の仕様が違えば1棟1棟計算するもの。断熱性能や気密性能から、その家に必要なエネルギー量を出すことができるのです。それに、エアコンなら電気エネルギー、キッチンならガスの単価をかけて「建てる前に光熱費」がわかるしくみとなっています。

その計算を、鳥取県と気候的には近い(※)長野県では家を設計するときに必ず説明してもらえるということなので、お施主さんも自分たちが支払うエネルギー代を考えるきっかけになりますね。

※気温と雨量の統計というサイトより、鳥取県智頭町長野県飯田市の気温はほぼ重なっています

上から、赤(最高気温)、緑(平均気温)、青(最低気温)となっています。これは最近みつけたデータ比較をするためのサイトで、「鳥取ってどれくらい寒いの~?」とほかの地域と比較するのに使っています。旅行に行くときに便利かも?!しれません。

リンクはこちら

光熱費として支払う家のエネルギー代は、月々でみると大きくなくても、30年50年と累積していくと何百万という金額となるんですよね。

光熱費が見えると、設計の段階で家のいくつかの性能を比べることができます。

例えば、「一般的な住宅の場合は建築費が1800万円で、毎年の光熱費は30万円になります」という情報と、「高断熱住宅にすると建築が200万円あがって2000万円になりますが、光熱費は10万円です」という情報を合わせて提示する。

最初に200万円多くかけても、光熱費で20万円の差があれば10年で回収することができ、その後は高断熱住宅のほうが得をすることがわかる。もちろん金額化できない健康や快適性などの面では高断熱の家の方がはるかに上だ。

寒い家が死を招く! ガマンを強いる日本の家の“お寒い”現状をどう変えるか

それまで初期投資の金額しか意識していなかった方が、最終的にかかるトータルコストを見ながら家づくりを進められるようになりますね。家の性能で光熱費を比較できると、「うちは建てたら〇年は住むから、〇円を高性能化に使おう」といった計算ができるようになります。

すると、「新築だけどマンションより光熱費かかるね」とか「30年住んだときに光熱費が何千万円とかかった」という悲しい選択をしなくてすみます。

あとから30年分の光熱費を累計する方は少ないかもしれませんが…。

光熱費を算出できる会社を探そう

家の高断熱化について説明しなくてはいけないので、長野県の住宅関連業者(設計事務所or工務店)は光熱費を算出するためのソフトを使えるということです。計算ソフトには国が提供するものから、民間のメーカーが開発しているものもあります。

長野県以外で、光熱費も含めて家づくりを考えたい!という方はまず、光熱費を算出するためのソフトを使える住宅会社を探すところからスタートです。この計算ソフトは入力が大変なものから、わかりやすく補助してくれるソフトまで、いくつもありそうです。わたしも全てを触ったことはないのですが、代表が言うには「気候区分が細かく分かれているほうがよい」とのこと。計算と実際に建てた後の乖離が小さくなるからだそうです。

「家の性能や、必要な光熱費って出してもらえますか?」

営業マンに声をかけられたとき、WEBで情報収集をするとき、家を建てた友だちの話から…いろんな場面で「光熱費を算出できるか?」を気にしてみると、建てるエリアの住宅会社が必ずみつかるはずですよ~!

やまのすみかでは「建もの燃費ナビ」というソフトを使って光熱費をお出ししています

この記事を書いた人

田上真由

三重県津市出身、大学では建築を学ぶ。水や空気といった大切なものは山が生み出していることを知ってから、自らも山間部に住むことを決意。新しい発見のある山暮らしを楽しみながら、木の家づくりを通して山に関わっていきたいと思っている。鳥取県の智頭町へ来て、床張り壁塗りといったDIY、斧で薪割りするのを覚えたところ。