高性能な家だけを建てたいと思って創業していますので、新築はUa値、C値ともに0.3以下を堅守すると決めています。手前味噌ながら、お客さんを後悔させないだけの正確な知識に基づいた断熱気密施工もできる、と自負しています。
それでも上には上がおりますので、技術を向上させるには、やはり高い技術を持っている現場を実際に見せていただき、師事するのが近道。というわけで、昨年も気密施工の修行でお世話になったアーキテクト工房Pureさんに稽古をつけてもらうべく、今年も愛媛県から松山に行って来ました。
わざわざ鳥取からアーキテクト工房Pureへ修行に出向く3つの理由
施工者の立場から見て、全国屈指
実務者の僕が見ても、施工能力では間違いなく全国屈指といえます。このレベルの工務店がない地域も多いので、愛媛の方は羨ましい(同業者にとっては競合せずにありがたい?!)。わざわざ行って学ぶ価値があるのは、そういう工務店の現場です。
自分と使う素材の考え方が近い
断熱材も繊維系にこだわり、ケミカルなものが嫌いだったりすることも考えが近いです。吹付ウレタンでC値を出すのは簡単ですが、将来の改修、地震の際の追従、廃棄時のゴミを考えると、やはりシート気密だと思います。師事するのであれば、ポリシーに共感できるところに行きたいのです。
職人さんが固定されている
職人さんが社員、またはほぼ専属で固定されています(まああの施工をできる人は結局限られると思いますが、、、)。これはとても重要なことで、毎回新しい改善がされていくということです。現に今回も昨年と比べ、いくつか修正されていました。改善をやめないから、トップを張れるのだというのは、当たり前だけどやろうとすると大変難しいことですね。僕も去年に引き続いて再会になりますので楽しみでした。
一度同じ断熱材で施工をやってはいましたが
並行して進行中の倉吉市の現場では、Pureさんに見習って、ロックウール60Kを使っています。
直前に一度施工をしているので、ここが難しいとかの勘所がよくわかります。 結構たいへんでしたね。。。特に天井が。
今回は、大工の榎本さんに手ほどきしていただいたのですが、やはり収穫がありました。ある程度は入れられるとは思っていたのですが、断熱材の突き合わせ部分の合わせ方、押し込みすぎた断熱材を引き出す道具、カットのための自作定規など、1段上の工夫と執念を感じました。
施工方法自体は、一回やってもいますし、わかる。ですが、その先の工夫と執念を目の前で見るのは現地に行くしかないのです。
ちょうど同日も、宮崎で年80棟建築するパワービルダー、タナカホームさん御一行も見学に来られておりました(Pureの職人さんと勘違いされました(笑)。

次は鳥取のパッシブハウス案件が前に動きそうなので、こちらにもお越しいただけるようにしたいと考えています。遠方かつ、なかなかお忙しいと思いますが、 施工者同士の交流ってあまりないので、 面白いのではないでしょうか。 ぜひ鳥取でおもてなしさせていただければ!
事務所は超高断熱・高気密のパッシブハウス認定物件
事務所はプラン・リーブル高岡先生設計のパッシブハウスですね。こちらは体験宿泊もできるようです。

愛媛県内で新築を検討されている方、特に勉強されて性能の重要性に気づかれた方は、一度話を聞く価値はあります。他の工務店やハウスメーカーを測る、良いモノサシになると思いますよ。
僕に限らず、全国の工務店が見学に来る実力は伊達ではありません。今回の研修をバネに、寒い山陰を温めるべく、さらなる断熱施工精度を追求していければと思います!
