家を建てようと考えた時に、ほとんどの人が住宅ローンを使うことになると思います。大きな工務店やハウスメーカーであれば、スタッフが面倒を見てくれたりしますが、大工さんや小さい規模の工務店では、自分で銀行に出向いて手続きすることもあるかもしれません。

世帯年収の5倍まで借りられるとか言うけど、本当にそんなに借りて大丈夫なの?家賃を払い続けるほうが得なのか、新築を建てるほうが得なのか、どっちなんだろう?
住宅ローンが返せるのか不安になる前に、まずはシミュレーションをおすすめします
結論から言うと、年収の〇〇倍、銀行が貸してくれる限界までというやり方ではなく、月々の支出や将来の出費も勘案して、シミュレーションをするべきです。
家を買うという行為は莫大な借金を負うということです。転勤やご近所とのトラブル、急な家計の急変にも、賃貸であれば借り換えれば済みますが、持ち家であればそうは行きません。ローンを組んでしまえば、毎月必ず決まったお金が銀行口座から減っていきます。
もちろん、家を建てるのはそれ以上の夢のあることではあるのですが、お金に縛り付けられるような人生になってしまったり、最悪家を手放す羽目になっては台無しです。
「住宅ローンと家賃、月々の支払は変わらず、資産が残ります」という罠
住宅展示場や工務店の店舗で「住宅ローンと家賃、同じ金額を払うなら、将来資産になる方がよいですよね!」というセールストークを受けたことがあると思います。決まり文句のように使われるこの台詞ですが、固定資産税や修繕費、家が大きくなったことによる光熱費の上昇が考慮されていないケースも目につきます。
賃貸であれば、基本的な家の機能を維持する責任は持ち主にあります。借主が雨漏りを直したりはしませんよね。固定資産税もかかってきません(市町村により異なりますが、土地1000万+建物2000万で新築をした場合、竣工から10年間でおよそ148万ほどの固定資産税がかかります)。
これらに修繕のための積立金なども考慮すると、住宅ローンと賃貸の家賃が同じ金額でも、実際の支出まで考えたときに、やや持ち家の方が大きくなるというのが僕の意見です。
シミュレーションは工務店が持っていたり、FPに頼んだりすればできます
家を考えはじめたら、そもそもの人生について、お金のシミュレーションするべきでしょう。工務店やFPに頼むのが良いと思います。例えば、金融資産をどれだけ持っているか、子供にどれくらい教育費をかけたいか、将来の収入をどれぐらい見積もるかで予算はかなり異なります。
住宅ローンの計算には様々なツールがあるのですが、僕はFP技能士の資格を持っており、会社員時代にも収支計算でExcelを使う仕事をしていたので、自分のところで行うシミュレーションは内製しています。有料のツールもあるのですが、余計なコストがかかるののと、自分で柔軟に式がいじれないので、Excelでつくる方が有利だと考えました。


- 収入
- 日々の支出
- 子供ごとの養育費(大学や専門学校などの費用)
- 学資保険の積み立て
- 日々の生活費
- 大型の支出(車・定年時のリフォームなど)
- 住宅ローン
- 金融資産の運用
- 固定資産税・修繕積立金
といった、基本的な項目が設定できると共に、家のプランを複数設定でき比較できるようにしているので、
- 購入時と月々、実際にどれだけのお金が出ていくのか
- 光熱費が1万下げられるのなら、家にどこまで投資すれば元が取れるのか
- 子供の教育費はどれぐらい見ておけば良いか
ということに対して、指針を持つことができます。お金の問題については将来ある程度予測がつくのであれば、例えば設計段階で予算を絞ったり、そもそも建てない選択肢を提案をすることも可能です。
鳥取県東部/岡山県北部であればご相談に伺えます
家づくりは、大きなお金が動きます。雰囲気やなんとなくで決めず、計算して見ることで本当に適正な予算かどうかを知る、ということが大事だと思います。鳥取県東部や岡山県北部であれば、ご相談に乗りますので、ご関心のある方はご連絡ください!