省エネ基準義務化はどっちでも良かったと思う理由

住宅についての日本の省エネ基準義務化が見送られることがほぼ確定したようです。

あまりレベルの高くない断熱基準ですので、それすら規制できないのは国として残念な感じですが、僕としては正直どちらでも良いと考えていました。

規制しようがしまいが、良くないものは淘汰される

何かを規制するためのコストと議論に費やされる労力は膨大ですが、規制があろうがなかろうが、買い手側が低性能な家、粗悪な家を望まなければそもそも売れないわけです。

住宅の省エネルギー性能をあげることは、経済的な合理性がある、というのがすでに見えています。また、その方が健康且つ快適であることも分かっています。

買い手にとって基本的により省エネにする方が有益であるという事実があるわけですから、顧客側がそれを望めば自然と中途半端ないえづくりは淘汰されると思います。

申請手続きの事務作業が繁雑

国の基準を満たす計算は少々煩雑な割に、換気や漏気の熱損失も反映していないですし、指標として用いるには不完全だと感じられました。

すでにCADをベースにしてより厳密に計算するツールが存在しますし、実際に利用もしています。これらツールはこれからも、より発展していくことでしょう。

わたしたちの目的はより良い家を建てることであって、不必要な計算と繁雑な事務作業のために時間を使うことではないはずです。

僕らのやることは変わらない

コントロールできないものに期待するよりは、できることにフォーカスして頑張るほうが生産的。民間の事業会社に必要なことは日々の切磋琢磨です。

僕は伝統工法も好きですし、パッシブハウスも好きですが、とにかくより良い家を作る、それを伝える努力だけをひたすら続ける、というのが気持ちよい生き方だなあと感じます。

この記事を書いた人

田上知明

AFP・2級FP技能士 / 2級建築施工管理技士 / 省エネ建築診断士
東京で3年間の会社員勤務の後、自分の家を自力で建てることを志して、建築業界へ。自分の家を建てるはずが、お客さんの家ばかりを建て続けて、結局そのまま大工をするようにになってしまい、結婚を機に鳥取の智頭町へ移住。
美しい田舎で建てたり狩ったりしながら、ぼちぼち暮らしたいと思っていたが、意外と忙しいのと、自分の家がまだ建てられていないことが目下の悩み。