鳥取県に移住してきた夫婦のお金の話(1年目の家計簿付)

僕らの雑感で言うと、東京に住んでいた頃より遙かにかからないけれど、劇的に低コストでもない、と言うのが正直なところ。特に不満もなく生活費は2人で15万。12万でも余裕で暮らせると思います。

地方移住を考えていたり、いま住んでいる人たちに参考になるかと思いますので、実際の数字を思い切って公開してみます。

これが移住一年目の我が家の家計簿

都会と比べて見栄のための出費+家賃が高くない代わりに、車を多用することから車両費とガソリン代がかさんでいます。大型出費を除くと、おおよそ月平均15万円ぐらいですね。

さて、ここはFPっぽく細かい費目を見ていきましょう。

食費が割と多め

正直に言って、田舎で夫婦で月4万円は食費が比較的高いです。実際は、この半分でもやりくりできるでしょう。しかし、食材費にリミッターをかけ過ぎるのは個人的にはしたくありません。

食費を気にし始めると、ついつい激安スーパーの誘惑に勝てなくなってきます。口に入れるものなので、少なくともきちんとものを作っているところから、正当な値段で買おうとすれば、もうあえて許容しようと腹をくくっています。

アルコールは飲みすぎなのですが、GMOが入っているので発泡酒はあんまり積極的に買いたくないのと、家にビールサーバーがあるので、生樽で飲んでいるのでビール消費量が多いためです。日本酒は安いお酒だと猛烈に悪酔いするので、飲むときはまじめな蔵がつくっている純米酒以上をとなり、やはりちょっと高くついております。

車両費とガソリン代が馬鹿にならない

ガソリン代と車両費(車検とオイル交換)で40万を超えています。アラブの石油王に貢いでしまいました。。。僕の仕事の車は会社で処理していますので、実際にはもっと払っています。愕然としますね。

燃費の良い車を使うことと、移動しない仕事をするのがベストですが、仕事柄動かないのは無理です。電気自動車と再生可能エネルギーの普及が望まれます。

大型出費は冷蔵庫と薪ストーブ、カーテンとか

結婚したため、一人暮らし用の冷蔵庫では回らなくなり買い換えました。ちなみに、180Lから500Lに大きくなったのですが、消費電力は4割下がりました。冷蔵庫も進化していますね。

余った小さな二台は、それぞれドラフトタワーを接続してビールサーバーになりました。(一台は我が家に、もう一台は近所の人の家に)それ以外の出費は新婚の新生活にしては少ない方ではないかと。

保険は控えめ

これは声を大にしていいたいのですが、貯蓄が生活の半年~1年分あれば、高額な生命保険や医療保険は不要だと僕は考えています。手術をしても健康保険による高額医療助成制度がありますし、死亡時も遺族厚生年金があります。(受給要件がありますので、一概に言えませんが)

基本的に生命保険や医療保険は、自分に悪いことが起こる方に賭けるギャンブルです。日々の暮らしを圧迫するほどの保険料をかけるくらいなら、その分貯蓄か投資に回した方が賢いであろうというのが、僕の意見です。

といっているのに、じゃあなにがかかっているのかというと、ライフネット生命保険(10年定期掛け捨て)と全労済の個人賠償責任保険です。

生命保険は、僕が主として家計の収入を担っていることから、万が一死亡したときに妻が生活を立て直す資金として考えています。個人賠償責任保険は、僕の死亡と怪我、携行品の損害と、家族全員の賠償責任をカバーしています。掛け捨て生保と合わせると死亡保障は1,500万。子供が生まれれば増額する可能性がありますが、これぐらいかかっていれば十分だと判断しています。

外食費は贅沢しすぎ

これは弁解の余地なく反省しています。なので、今年は少しメスを入れました。ただ、ファミレスに行っているというのではなく、忙しかった日に近所の食堂で晩ご飯を食べたり、ちょっと美味しい料理をわざわざ食べに行って使ったお金です。また、交際費は地域の飲み会とかなので、これはいたしかたないところです。

旅費は移住者の宿命

実家への帰省(東京と三重)もあるので、必ずしも削れないのです。あと結婚のご挨拶にゆかりある地(福井と滋賀)を訪れたりしました。

光熱費は思ったより少ない

まず水道料金は固定で、上水は集落管理の簡易水道であるため1000円、町が管理する下水道は3780円なのです。これは変わりません。

次に、ネットとは光ファイバーで電話を契約するとほぼこの金額。ちなみに智頭町はフレッツ光マイタウンネクストだけで選択肢はありません。4月に初期費用として、1万円程かかっていますね。うちは奥地なので無理なのですが、智頭町内でも結構な範囲でWimaxが使えるようです。光の引き込みは田舎だと初期費用がかさむことがあるので、住む場所によってはモバイルルータも選択肢かもしれません。

灯油代が意外なほど少ないのは、暖房を薪に頼りまくっているからです。薪の調達は困りません。本人は断熱を勧めておきながら、今住んでいるのはスカスカの古い家なので、灯油だけで暖房をまかなえば、到底こんな金額で済みません。

電気代は、エアコンもありませんし給湯はガスなので、殆ど照明とパソコン、冷蔵庫洗濯機ぐらいのものです。ビールサーバのために冷蔵庫を動かしているのが、余計と言えば余計。

給湯と調理はプロパンガスです。太陽光温水器と食洗機、断熱のできた浴室がそろえば、ある程度下げられるとは思いますが、現状では致し方なし。今は家事の圧縮もかねて、食洗機の導入を検討中です。

光熱費のかからない家を勧めている割に、そもそも今の家でそんなに光熱費かかってないのでは、と思われたかもしれません。
しかし、寝室以外は断熱できていないので、冬は殆ど薪ストーブの周りにへばりついて生活しており、全く快適とは言いがたい生活=我慢の賜物の光熱費です。
寝室はさすがに暖房してから寝れば、朝でも10°を下回ることはありませんが、他の部屋は氷点下も記録しています。トイレ・風呂にいくのは苦痛以外の何者でもありません。自分の理想通り作れれば、同じ金額で家中暖房できるのに、、、と自邸建設への思いを募らせています。

収入はどうだったの?

僕は自分の会社を持っていますので、役員報酬を自分で決めています。毎月生活に必要な金額+ちょっとお小遣い=役員報酬として設定して仕事しています。妻もバイトをしたりしたので、会社も黒字にしつつ、一応支出以上には稼ぐことができました。ありがたや。

ただ15万で余裕なのだから、1日8,000円が20日あれば、最低限死ぬことはないです。もちろん、それがずっと続く保証もないので、空いた時間で畑とか狩りとかサバイバル能力高めたり、自分なりの小商いを考えて試してみたりといった、未来への工夫は必要でしょう。

余談ですが、自営をはじめると仕事が回っていきさえすれば、それで結構楽しいので、遊ぶためのお金が欲しいなんてほとんども思わなくなりました。もちろん、お客さんの役に立てるような工具やソフトウェア、正しい知識を獲得するための研修、書籍などには割と投資しています。

節約は効果があるけれど・・・

自分たちの生活は浪費まではしていないと思っていますが、決して超質素でもありません。節約にご執心で、良いものに触れない人生もつまらない。お施主さんに豊かな生活をしようといって、僕らが日々我慢大会をしているというのは、ちょっと違います。

ただ、会社を経営している身としては、これ以上生活水準は上げないようにしようと思っています。固定費がかからないというのは、無理をして稼がなければならないプレッシャーから自由と言うことだからです。(※働きたくないと言うことではありません、僕は働くのは好きです。)お客さんに対して過剰に演出したり、自分たちのポリシーを曲げてまで売り込む必要がない、というのはとても気が楽で、気持ちが良いものなのです。

山に行ったり、畑をしてみたり、折角お金をかけなくても豊かな遊びがある田舎に来たからこそ、低コストで上質な暮らしを追求していきたいと思います。

この記事を書いた人

田上知明

AFP・2級FP技能士 / 2級建築施工管理技士 / 省エネ建築診断士
東京で3年間の会社員勤務の後、自分の家を自力で建てることを志して、建築業界へ。自分の家を建てるはずが、お客さんの家ばかりを建て続けて、結局そのまま大工をするようにになってしまい、結婚を機に鳥取の智頭町へ移住。
美しい田舎で建てたり狩ったりしながら、ぼちぼち暮らしたいと思っていたが、意外と忙しいのと、自分の家がまだ建てられていないことが目下の悩み。