家を建てる前に一度資金計画をさせていただいています。弊社だけでなく、独立系のFPさんに追加でご相談いただくのも推奨します。高い買い物であるだけに、人生の良い機会と思ってぜひお考えいただきたいです。
嘘くさく聞こえるかもしれませんが、高く売りたい訳わけではありません。予算の目線を合わさないと、一緒に家を作る上で、許容できる金額なのか、僕が抵抗して抑えるべきなのか、判断がつかないのです。 もちろん「お金を払って」(無料のFPは保険の営業がほとんどですので、ここは課金してください)独立系FPに相談いただいた予算であれば、それを教えていただき、弊社はそれを守るのでも構いません。 なんとなく月々払えるとか、やりたいこと全部やる、とかではなく、指針を設けてほしいのです。
家を買うという行為は莫大な借金を負うということです。急な家計の急変にも、賃貸であれば借り換えれば済みます。持ち家であればそうは行きません。ローンを組んでしまえば、毎月必ず決まったお金が銀行口座から減っていきます。 もちろん、家を建てるのはそれ以上の夢のあることではあるのですが、お金に縛り付けられるような人生になってしまったり、最悪家を手放す羽目になっては台無しです。
「住宅ローンと家賃、月々の支払は変わらず、資産が残る?」
住宅展示場や店舗で「住宅ローンと家賃、同じ金額を払うなら、将来資産になる方がよいですよね」というセールストークを受けたことがあると思います。 決まり文句のように使われるこの台詞ですが、固定資産税や修繕費、家が大きくなったことによる光熱費の上昇が考慮されていないケースも目につきます。
賃貸であれば、基本的な家の機能を維持する責任は持ち主にあります。借主が雨漏りを直したりはしませんよね。固定資産税もかかってきません。
これらに修繕のための積立金なども考慮すると、住宅ローンと賃貸の家賃が同じ金額でも、実際の支出まで考えたときに、そうかわらない、やや不利というのが僕の意見です。 家が無価値とまでは言いませんし、弊社も住宅の価値を維持できるよう努力しますが、将来自分のものになるから資産である、という考えは危険です。 「無理のない金額で払いきって」払いきったあとも比較的修繕費が少なく低コストで住み続けることができれば、支出が少なくて快適になりえる、というぐらい表現が妥当だと思います。
住宅は人生の一部でしかない
金融資産をどれだけ持っているか、子供にどれくらい教育費をかけたいか、将来の収入をどれぐらい見積もるかで予算はかなり異なります。
コンパクトにして予算を抑えるほうが良い、あるいはそもそも家を買わないほうが幸せ、ということは十分ありえます。もちろん、その逆に、家で我慢せず贅沢したほうが幸せという人もいるでしょう。
いずれにしても、資金計画と生き方をよく考える機会。ご家族がいる方であれば特によく話あってほしいと思いますし、弊社としてもそれにお付き合いしたいと思っています。
なお、弊社で資金計画を検討させて頂く場合、以下の情報をお願いしています
- 収入(御夫婦であればお二人の額面収入)
- 日々の生活費(食費、外食費、消耗品費、通信費、その他)
- 月のそれぞれのお小遣い
- 生命保険料
- 子供の進学意向と子どもの人数(予定)
- 学資保険等の月々の積立
- 車の台数・種類
- 車の買い替え頻度
- 借入金(奨学金、オートローンなどの残高と完済日)
- 貯金(金融資産)の残高
- 現在の家賃
- 現在の光熱費
数パターンの予算でお作りして、合意の上で家の計画をさせていただければと思います。