新築の注文住宅を主に建てながらお仕事させていただいているのですが、僕は注文住宅というのは実はそんなにたくさん必要なくて(感覚的に10分の1ぐらいで充分)、地域社会としては普通に借りられる賃貸が高性能化するほうが幸せになる人が多いのではないかなあと思っています。
もちろん自分だけのオリジナルな家には夢がありますが、多くの人にとってはまず暖かく安心に暮らせることが大事。かといって賃貸はあくまで利回りが優先されるので、安普請の圧力から逃れられない。結果として、賃貸では結露や寒さ暑さとともに暮らさなければいけない。
でもやっぱり子どもが居たら、手狭だし音も気になるし、、、ということで家を建てる。ここ最近の価格高騰から、スペックを落としたり、かなり無理して建てる、というケースも少なくないでしょう。
もし、もう少し会社が大きくなったら、すごく長期で回収する低い利回りを覚悟の上で、賃貸を建ててみたいなあと思っています。
家賃補助があるから住宅を建ててしまうと損とか、どうしてもこだわりたいのではなく、持ち家よりも生活を大事にしたいとか、もしかすると転勤があるかもしれないとか、おかれた状況は持ち家には適していないけども、子育て期間中はせめてもう少し快適に暮らしたい。というニーズは少なからずあると思います。
本業の傍ら、少しそういう人たちにも役に立てるのならいい。超長期間の融資が引けたら、本当はすぐにでも建ててみたい。
本当の理想は、住環境はインフラと腹をくくって行政が担うのが本当はいいのかもしれません。家賃収入だけでなく、税収も加味できますし、組織の性質としても、超長期の大家に向いている。
弊社標準仕様の借家、幸せだと思うんですけどね。自分たちの物件だから、家守りにもなれています。
建てたい大家さん、あるいは弊社に長期の融資をいただける金融機関の方、ぜひお声がけいただければ幸いです。