僕はよほど余裕がなければ、一貫して固定派でした。
変動金利のほうがここ数十年安かったことは事実ですが、それは結果論に過ぎません。景気が上向くことはない、といいつつここ数年の株価上昇やインフレについて誰がコロナ前に予測していたでしょうか。
当然ですが変動金利のほうが乗りこなせれば得です。例えば4000万借りれば月1万円ぐらいは変動と固定で差が開くはずですし、それを35年420回となれば、数百万になります。 変動でローンを組んで、固定の金利差分をNISAやiDecoに置くべきだというのは、間違いなくその通りで、勉強してその考えに至ったのなら、それが良いと思います。
一方で迷われるなら、家はインフラなのでリスクに晒す必要もなく、依然として1%台なので全期間固定でよいというのが僕の意見です。
レオス・キャピタルワークスという会社の社長の藤野さんがyoutubeで良いことを言っていました。『手に汗かいたらその人にとって多すぎなんです』というセリフが、住宅ローンにとっても至言だと思います。
↑※17分32秒から再生します
しかしながら、個人の投資の価値観は簡単には変わらないはずです。
2024年も日銀がゼロ金利政策を解除するというので、変動が上がると大げさなニュースに騒がれましたが、こういうのをいちいち気にして気を揉んだりするぐらいなら、もう忘れてしまったほうが幸せです。 月1万円は安くはないですが、気持ちに影響するぐらいならパフォーマンス高く仕事をしてその分稼ぐ、というのも健康な生き方だと思います。
短期プライムレート、長期金利、1.25倍ルールといった住宅ローンの金利に影響を与える要素を理解して、また保証料、つなぎ融資金利、取り組み手数料などの総額で検討して、、、ということはもちろん大切なのですが、損得よりも、「ストレスを感じるか」が判断軸として正しいのでは、と思う次第です。
なお、家は家族の重要なインフラですので、よほど資金的に余裕がない限り、これまでほとんどのケースで固定をおすすめしてきました(変動でも良いと思いますと進言したのは10人に1人以下かな、、、)。
いずれにしても、設計と同じぐらい大事ですので、納得できるまでお話させていただきます。