昔は肥料にしていたぐらいなのだから、何とか循環する仕組みがないか、、、と思っていたところ、エコロジーコロンブスという処理槽と出会いました。実は設置に法律のハードルがあるのですが、これは素晴らしいシステムです。
エコロジーコロンブスとは
詳しくはwebサイトを見て頂くのがいいのですが、要約すると、
- ばっ気ポンプも基本的に清掃もいらないため、設置後のランニングコストがない
- 消毒の薬剤も使用しない
- 排水を敷地内に還元し、土に排水の養分を供給できる
- 但し、設置面積がある程度必要(5人槽で、幅1.5m×長さ12mぐらい)
エコロジーコロンブスwebサイトより転載
ほとんど完全無欠ではないか!と言うことで問い合わせてみました。
まさか行政が後押ししてくれない
(田上)電気も使わないし、敷地のスペースの問題だけクリアすれば、ほとんど完全無欠ですね。普通に設置できるのでしょうか?
(エコ)設置は簡単です。ただ、、、行政が後押ししてくれないんです。浄化槽法で認められたものではないので、都市計画区域外で汲み取り槽として申請して、設置してしまうケースがほとんどです。実は建築確認申請が通ったことはありません。行政が実証実験でも認めてくれるといいのですが、、、正直良いものなら受け入れられると長いこと交渉してきて、ほとんど諦めているというのが正直なところです。。。
気になる設置費用は
おおよそ200万ぐらいとのことでした。浄化槽よりは初期費用は高くなりますが、ランニングコストがかからないので回収の目処は立ちますね。 自分の思想としても理想的なシステムです。
実際に行政と交渉してみました
(田上)というわけで、地域循環と省エネを重視する弊社としてはぜひ使いたいのですが、事務所の土地は下水接続も難しいわけで、何卒お許し頂けないでしょうか?
(役場)うーーん、結局地下浸透層と同じような感じなんですよね?ちょっと近隣の用水をとっているところもあるので大腸菌が・・・
(田上)水質検査の結果も全く問題ないようですし、電気も使わないですし、理にかなっていると思いません?
(役場)うーん、お気持ちはよく分かりますが、やはりこちらとしては密閉された、浄化槽法で認められた処理浄化槽の設置をお願いしたいところです。山奥の水源のない一軒家とかならわかるのですが、当該の土地は近隣に住居もありますし。補助金も用意しておりますので。。。
(田上)これちなみに、汲み取り槽ということで、強硬した場合はどうなりますか?
(役場)いや、それは指導させて頂くとしか、、、汲み取り槽といっても、新規の設置はご容赦いただきたいところです。お気持ちは分かるのですが、何卒合併処理浄化槽を。。。
行政の方のお立場もあると思いますので、これ以上は追求しませんでした。僕の我が通ればいいわけでもないですし、物事を本当に動かしたいなら、入念に準備をしないといけませんしね。 ※結局、弊社事務所は勾配がついていたので地下タンクに貯めたあと、下水本管までポンプ圧送しています。
でも、これはいいぞ!
北海道と九州を中心に、国内でも数百台の設置事例があります。羨ましい。。。最新のインタビューによると、今は海外に目を向けているようです。電力も定期的な保守費用もいらないのなら、 途上国のインフラが整わない地域の排水処理にもぴったりですね。
いつか必ず設置すると心に決めて、機会を伺いたいと思います。